ヘルシンキベーカリーの店舗デザインのおはなし

まだまだ日中暑い日は続きますが、朝晩の風も少し心地よくなり、夏も終盤ですね。花火やカキ氷など日本の夏ならではの風物詩は満喫できましたか?

さて今回は、ヘルシンキベーカリーの店舗デザインを手掛けてくださったデザイナーの三宅有洋さんにお話を伺うことができたので、皆様にお伝えしたいと思います。

三宅さんは、フィンランドにあるご自身のデザインスタジオStudio Arihiro Miyakeを通じて幅広い分野での活躍が知られるデザイナー。
今回、一時帰国された際にお時間をいただき、ヘルシンキベーカリーの店舗デザインのお話、そしてフィンランド文化について聞かせていただきました。



まず伺ったのは、ヘルシンキベーカリーの店舗デザインの中でも印象的な、店舗外装にあたる木の壁面と大テーブル上の木製の照明について。

この2つは、日本の瓦屋根のように木のボードが重なり合った印象的なデザインになっていますが、実はこのデザイン、フィンランドの昔の農家の屋根が白樺の木の板を重ねて作られていたことに由来しているとのこと。
白樺の木の皮は保水性があり、加工しなくても腐りにくいので昔から家の素材として使われていたんだそうです。ちなみに、フィンランドの森林の5分の1は白樺。フィンランドでは白樺の木が人々の暮らしと切っても切り離せない存在だったことを知ったお話でした。

また、寒い季節の長いフィンランドでは、お家のインテリアは家の中を明るくするために白樺の木肌の色と白を基調に明るい色を取り入れていることが多いそうです。

そんなフィンランドならではの色遣いをヘルシンキベーカリーのお店のデザインにも取り入れられています。店内のインテリアにも白樺の木が使われているのはもちろん、木のナチュラルな色合いをそのまま生かした家具・照明。また店内の白い壁には白樺の葉のデザインが透明の樹脂のようなプリントで施されています。

そんなふうに聞けば聞くほど、ヘルシンキベーカリーの店内いたるところに北欧を感じるデザインが詰まっているんだということを再認識。わたしたちも知らなかったようなヘルシンキベーカリーのデザインのヒミツや、北欧文化についてのお話に、感心しきりなのでした。

みなさんも、ご来店の際にはこのお話を思い出して、これまでとは少し違った目線でヘルシンキベーカリーのお店を楽しんでみてください。